シロバナネコノメソウ【白花猫目草】
花期/4~5月 科目/ユキノシタ科
シロバナネコノメソウは樹林内、沢沿いの湿った場所にに生え、走出枝を生じて群生する。全体に白色の軟毛が多く葉は対生する。花期は4~5月で、5mm程の小さな花を4~5個つける。花弁に見えるのは萼片で4枚、暗紅色の葯が引き立って美しい。
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
ハルリンドウ【春竜胆】
花期/4~5月 科目/リンドウ科
ハルリンドウは近似種のフデリンドウ(No16)と良く似るが、ロゼット状の根生葉があること。5裂する花冠の間の副片が大きく10裂しているように見えることで区別する。花は4月頃、太陽の光をいっぱいに受け開く。宮崎県や鹿児島県等では準絶滅危惧種となっている。
花言葉「清潔な人」
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
ヤマブキ【山吹】
花期/3~5月 科目/バラ科
ヤマブキは明るい林の木陰などに群生する落葉低灌木。八重咲きなど庭にも多く栽培されていて御馴染みの花だが、やはり深い緑の森にあってその黄が映える。これこそ「やまぶき色」雄蕊もまるで花火のよう、日向往還歴史ウォークの頃(3月中~下旬)が見頃。
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
ヤマブキソウ【山吹草】
花期/4~5月 科目/ケシ科
ヤマブキソウはヤマブキ(バラ科)に似ていると言うことで付いた名だが、
ヤマブキの花弁は5枚で、ヤマブキソウは4枚、全く別もの。地域によっては絶滅、また絶滅危惧種に指定されている希少種だが、この日向往還沿い山都町の男成神社、弊立神社の森には見事な群落をなしている。例年だと4月末が見頃。
花言葉は「すがすがしい明るさ」
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
シロモジ【白文字】
花期/4~5月 科目/クスノキ科
シロモジは花は4月、展葉に先だって咲く。クロモジ、タンコウバイ、アブラチャンの花と良く似る。尾根のシロモジといわれるように脊梁尾根の落葉低木では最も多い。10月下旬からはその落葉した黄色いじゅうたんの上を歩くことになる。
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
ハルトラノオ【春虎の尾】
花期/4~5月 科目/タデ科
ハルトラノオは別名イロハソウ。本州の福島県以西、四国、九州に分布し、山地の木陰のやや湿った場所に生育する。花言葉は五つに割れた花先を星に見立て「星への願い」
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
カタクリ【片栗】
花期/4~5月 科目/ユリ科
カタクリは山野のやや明るい林の下に生える多年草。脊梁では4月連休前に雁俣山、目丸山、京丈山で見ることが出来る希少種。
花言葉は「初恋」
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
コバノミツバツツジ【小葉の三葉躑躅】
花期/4~5月 科目/ツツジ科
コバノミツバツツジは早春、新葉の展開に先だって紫から淡紫色の花を咲かせる。春の訪れを実感させるツツジである。葉が3枚輪生し、他のミツバツツジよりも葉が小さいのでこの名がある。樹高数mの落葉低木。明るい二次林に多い。
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
ツクシアケボノツツジ【筑紫曙躑躅】
花期/4~5月 科目/ツツジ科
ツクシアケボノツツジは落葉高木の花では人気NO1の花。時期はGW前後、葉が出る前に鮮やかで大きなピンク色の花を枝いっぱいに咲かせる。筑紫(九州)の標高1000m以上の山地に自生する。市房山(県指定天然記念物)のほか、大崩山系、祖母傾山系、諸塚山系など宮崎県北部のブナ林帯に多くみられる。
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
ヒカゲツツジ【日陰躑躅】
花期/4~5月 科目/ツツジ科
ヒカゲツツジは低山帯の崖や斜面に岩を抱えるような形で群生している常緑低木。高さは1~2m、花は4~5月、和名は谷間のやや日当たりの悪い場所に生えていることに由来する。平地では決して見ること出来ない淡い黄色の花が何ともいえず、アケボノツツジとならんで人気の花木。
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
アオダモ【青梻】
花期/4~5月 科目/モクセイ科
アオダモは別名コバノトネリコ、アオダモのアオの由来は雨上がりに樹皮が緑青色になること、青い染料に利用されたことによるといわれる。材質は堅く強いが粘りがあるため曲げることができ、木製バットの材料として広く知られる。他にスキー板やテニスのラケットなどにも使用されていた。花は早春、円錐花序に白い小花を多数つける。その淡い白と若葉の緑とのコントラストが絶妙!!
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
ワチガイソウ【輪違草】
花期/4~5月 科目/ナデシコ科
ワチガイソウは関東以南の本州、四国、九州に分布する高さ10cm程度の小型の多年草。花は4~5月で、花びらは5枚、葯は紫色で目立つ。和名は、江戸時代、名前が分からないこの草を「輪違い」という印を付けて置いておいたところから。
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
ナツトウダイ【夏灯台】
花期/4~6月 科目/トウダイグサ科
ナツトウダイは高さ30センチ程度の多年草。茎は紅紫色を帯び、茎の先端に4~5枚の葉を輪生、花は夏ではなく早春、脊梁では4~5月に咲く。5本の花柄を出して紅褐色を帯びた杯状。花序を垂れる。茎を折ると有毒な白い汁を出す。炎症を起こすので触れない。
花言葉「控えめ」という地味な花
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
ヒトリシズカ【一人静】
花期/4~5月 科目/センリョウ科
ヒトリシズカは脊梁では4~5月に茎の先に1本の穂状花序を出し、ブラシ状の小さな特徴ある白い花をつける。名前の由来は鮮やかな緑の葉につつまれた花の可憐さを愛でて静御前になぞらえたもの。ただ名前とは裏腹に群生しにぎやかに咲く。
花言葉は「隠された美」
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
ヒゴイカリソウ【肥後碇草】
花期/4~5月 科目/メギ科
ヒゴイカリソウは山野の林縁、草地に生える。小葉はハート形をしている。花は5月、その形が船の錨に似ている独特の形をした白い花を咲かせる。熊本県内だけの生息か?県の準絶滅危惧種。
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
タムシバ【田虫葉】
花期/4~5月 科目/モクレン科
タムシバは落葉小高木。花には芳香があって別名を「ニオイコブシ」という。早春に白い6弁花を葉に先立って咲かせる。コブシが花の下に葉が一枚ついているのに対し、タムシバは花の下に葉がない。葉は噛むと独特の甘味がある。
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
キリタチヤマザクラ【霧立山桜】
花期/4~5月 科目/バラ科
キリタチヤマザクラは開花期は、4月下旬から5月上旬で薄紅色の美しい花を咲かせる。向坂山から白岩山一帯にしかない固有種で平成11年、地元五ヶ瀬町の秋本治氏により広く紹介された。学名にも氏の名が記されている。ヤマザクラのような総花柄がなく、リン片に粘性がある。今ではこの花を見たいと霧立越を歩く人も多い。
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
ウワズミザクラ【上溝桜】
花期/4~5月 科目/バラ科
ウワズミザクラは花は平地の桜が終わった4月末~5月はじめにサクラとは思えないブラシ状(総状花序)の白く淡い花を多数つける。漢字では上溝とされているが、亀甲を熱してその割れ方で占いをする用材に用いられていたらしい。また蕾や種子は不老長寿に効くと伝えられ、西遊記の三蔵法師も必死に捜し求めていたとか。
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
ヤマシャクヤク【山尺約】
花期/4~5月 科目/ボタン科
ヤマシャクヤクは九州脊梁では春花のエース級、多くの登山者がこの花を目当てに登ります。
清楚で可憐、花言葉は「はにかみ」
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
ニリンソウ【二輪草】
花期/4~5月 科目/キンポウゲ科
ニリンソウは北海道から九州までの山地や丘陵の林に自生する多年草。草丈15㎝位で、脊梁では5月上旬頃に白い可憐な花を付ける。茎の上に2個の花を付けるが1輪のものも3輪のものもある。
花言葉は「友情・仲良し」
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
マイヅルソウ【舞鶴草】
花期/5~6月 科目/ユリ科
マイヅルソウはユーラシア北東部から北アメリカ北西部まで広く分布する。日本ではブナ帯上部から亜高山帯に生える。花期は5~6月。和名は葉の模様が舞う鶴に見えることから。
花言葉は「清純な少女の面影」
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
ナルコユリ【鳴子百合】
花期/5~6月 科目/ユリ科
ナルコユリは花期は5月下旬から梅雨の頃。葉のわきから出る花柄が枝分れし,その先に緑白色の長さ 2 センチくらいの筒状の花を多数つける。和名はその姿が. 鳥や獣を追い払うための「鳴子」 に似ているから。花言葉は 「元気を出して」
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。
オオヤマレンゲ【大山蓮華】
花期/5~6月 科目/モクレン科
オオヤマレンゲは樹高は2~3m程度。梅雨の頃、芳香のある白い半球状の花を下向きに咲かせる。和名は奈良県の大峰山に自生していて、ハスの花(蓮華)に似た白い花を咲かせることに由来する。
その清楚な花姿から「森の貴婦人」とも呼ばれ山愛好者に親しまれている。
木本類では鹿による食害が最も顕著、脊梁でも深刻な状態にある。
※写真をクリックすると、拡大してご覧になれます。